不況の猛威

米国発のサブプライムローン問題に端を発して、世界中で景気悪化の嵐が吹き荒れ、今年は「100年に一度の大不況」と言われるほどの津波が数多くの企業へ押し寄せており、ニュースでは毎日のように「リストラ」「派遣切り」「○年振りの赤字」等不況ワードが炸裂しています。

それにしても、今回の連鎖不況のインパクトはすさまじく、金融、自動車、電機、流通、建設・不動産など、あらゆる業界を津波のように飲み込んでいっています。
例えば、損害保険。ワタクシが社会人なりたての10年前などは、いつも就職人気トップランク入りしていた東京海上等も、今回の自動車ショックと、若年層が車を持たないことと、そしてインターネットによる競合保険会社による価格攻勢等トリプルパンチ以上の打撃で、相当苦しくなっているでしょう。

あるいは電気。

大手はどこも赤字転落、そしてリストラ計画のワンセット。

マスコミも大変だ。
企業が不況に陥れば、当然企業からの広告で成り立っているテレビ業界、広告業界は直撃を受ける。
が、マスコミは不思議な業界で、これだけマイナスの利益に直撃しておきながら、ある意味異常と言えるその高給体質にまったく手をつけていない。
ものすごい既得権益(国が電波の割り当てをする許認可制なので半ば国営企業)で、さらにピラミッド構造なのでピラミッド頂点にいる人々はありえない高給を手にし、底辺にいる番組制作を担っている人々はこれまた信じられない薄給で、今回の不況で解雇され倒産に遭遇するのもこれらの人々なのです。
まぁ、近いうちにテレビ業界の人々や、芸能人もこの波に直撃するでしょう。

さらに、企業からの法人税で成り立っている地方行政も、これまた直撃を受ける。
工場なんかがドーンとある市町村なんか、一企業からの法人税で市税のほとんどをまかなっているからね。
工場稼働しなければ行政も倒産ってことになりかねません。

そして、ドミノ倒しのように厳しくなった会社からクビを宣告された人々が巷に溢れる。

さらに、失業率と犯罪/自殺率は過去の歴史から明確に比例するらしいので、犯罪も自殺も激増する。

これが不況のスパイラルですが、まだまだ自分の身の回りに降りかかってこないと実感できない人が多いのも事実。

2009年これからこの100年に一度の大不況はさらに威力を増してあらゆる人々を渦に巻き込んでいくのでしょう。


今日はちょっと13日の金曜日風にオゾマシク書いてみました チャンチャン (笑)