ローマ史

「24」シリーズ全て見終わってしまい、次にはまれるDVDを探していたら、レンタルショップでこれを見つけた。
早速観て見たが、これはドンピシャではまりました。


歴史大好きな、とりわけ古代史が好きなオイラにとって、ユリウス・シーザーは一番好きな歴史人物だが、この時代の物語は本当に面白い。


こんな昔から、人間の本質はなんにも変わってないという事実が嫌というほどわからせられるからだ。



余談だが、ユリウス暦とは我々の日常に密接に関わるもの。
7月はシーザーの誕生日なのでJuly「ユリ」、10月はシーザーの跡継ぎ「オクタヴィアヌス」の誕生日からとり、Octoberとなっているのだそうな。それだけローマ時代の文明が現代に与えている影響は絶大だ。


このDVDをまずは先入観なく観て、その後興味がわけばこのシリーズを読むと、人間観や世界観が少し変化することうけあいです。
これはもうほんとめちゃくちゃお薦めな書籍です。


ローマ人の物語シリーズ」塩野七海著



DVDの紹介
ROMA




以下引用

 共和制が崩壊し帝政が誕生していく紀元前52年から30年にかけての古代ローマ時代をテレビドラマ史上最高のスケールで描いたシリーズ「ROME[ローマ]」(全22話)の「前編(第1〜12話)」が、現在レンタル中だ。

 前編では、カエサル(シーザー)とポンペイウスという、新しい政治体制を打ち立てた盟友同士がたもとを分かち、壮絶な覇権争い(ファルサロスの戦い)を繰り広げるに至った経緯、その背後にうごめく人間たちの欲にとらわれた策略、そこに絡む女たちの関係、そして、カエサルの暗殺に至るまでのドラマが、血わき肉躍る映像とともにみっちりと描かれている。また、22日から順次レンタル開始となった「後編(第13〜22話)」では、カエサルの死によって混迷を極める帝政ローマと、その歴史の裏に隠された人間ドラマが明かされていく。

 このドラマシリーズに出演している役者たちは、名優ではあるが総じて地味だ。なじみのある俳優といえば、カエサル役のキアラン・ハインズ(今年のアカデミー賞で8部門にノミネートされている「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に出演)と、彼の右腕マルクス・アントニウス役のジェームズ・ピュアフォイ(「バイオハザード」に出演)ぐらいだ。だがそのためにキャラクターに余分な感情を抱かずに済み、歴史上の人物として客観的に見ることができるという利点がある。

 また、この物語は、カエサルら有名な人物の視点のみならず、ヴォレヌスとプッロという、カエサルが集めたローマ軍第13軍団の兵士の視点からも描かれているのがミソ。つまり、共和制から帝政に移行していく動乱の世のローマを、パノラマ的にながめることができるのだ。

 特筆すべきは、エピソードによっては「R−15指定」になるほどの官能的なシーンが盛り込まれていることだ。こうしたシーンは、古代ローマにおける人々の性に対する感覚や人間性を浮き彫りにするのに不可欠なものだが、テレビ放映時にはボカシ処理されていることがたびたびあった。今回のDVD化に際しては、米HBOでのオリジナル放送に近づけるべく、できる限りボカシ処理を減らすことで、人間同士の生の感情のぶつかりあいが、より強く伝わるようになっている。

 歴史好き、とりわけこの時代に興味がある人、興味はあるが歴史小説を読むまでの気力はないという人には、これほどうってつけのドラマはない。最初の数話までは登場人物の顔と名前が一致せず混乱するが(それほど人数は多く、その関係は複雑)、人間関係が見えてくると、が然面白くなっていく。

 刑事ドラマ、医療ドラマ、青春ドラマは昨今の海外ドラマではおなじみだが、そのなかでこの「ROME[ローマ]」は異色の歴史ドラマであり、その作風は群を抜いて濃厚だ。今から2000年以上も前の出来事だが、そこでの覇権争いの構図や民衆が求めた理想のリーダー像は、今の私たちを取り巻く社会と重なる。

 映画「地獄の黙示録」などの脚本を手掛け、青春映画の傑作「ビッグウェンズデー」の監督としても知られるジョン・ミリアスが、企画から撮影終了まで8年の歳月と総製作費200億円以上を費やして作り上げた歴史大作。知的かつ重厚なドラマをご所望なら“試してみる価値大いにあり”だ。