Kindle日本上陸

ついにアマゾンがそのWebサイトトップページでKindleの日本上陸を告知始めてます。
AmazonJapan


どうやら19日?からの発売のようです。でも案内文は日本語でも、製品購入ページは米国サイトに飛ぶので、英語が出来ないといつ発売やらどういう仕様で発売やらさっぱりわからないと思います。
しかも、現在のところ購入できる書籍は英語のみで、日本の書籍はまだ見通しがたってないとか。
で、このKindleですが、実はものすごいシロモノで、欧米諸国では相当話題になっています。

日本じゃ、電子書籍なんか流行らないよ、ソニーとかパナソニックが散々失敗しているじゃないか! という人がきっといますが、ちょっと考えてみてください。
ソニーパナソニックが失敗したのは技術力じゃなくて、規制でしょうね。それは中小書店もそうですし、出版社、著作権からみの収益構造が揺さぶられるのは間違いないですから
行政で規制するんでしょうね。
そもそもこのKindleみたいなプラットフォームが整えば、誰でも安価に本を出せる可能性もあるし、本という概念が崩れていく可能性もあります。
そうなると、出版業界の利権構造が一気にくずれますからね、アマゾンみたいな企業がどっと進出してきたら。でも消費者は便利になるんですけどね。
このKindleという電子書籍は、本棚がいらなくなる、思い立ったら即座にその場で購入して読める、しかも定価が安い、そして持ち運びも軽いので、要するに自分の巨大な書斎を肌身離さず持ち歩けるという事と、見聞きしたり、会話に出てきたりした気になる書籍をすぐその場で!入手して読めるという、昔の人が見たりしたら、それこそ神業みたいな事が可能になります。
本大好きなあたくしとしては待ちに待ったサービスです。

がしかし、上にも述べたようにこれで、これといった特徴のない街の小さな書店はどんどん消えていくでしょう。というか時代のプラットフォームが明らかに変わってきたらこれはしようのないことですね。
逆に新聞業界や雑誌業界は今ものすごい衰退産業でもう立ち直る兆しもネタも皆無な状態ですが、こういった新しいプラットフォームにうまく乗れば起死回生できるかもしれません。
が、しかしこれもそれだけの斬新な意見と方向転換をする組織に改革できているかというと、これも難しいのかもしれません。従来のやり方に染まった大企業というのは、それはそれは頑固な保守性を持ちます。

話がそれました。

で、このKindleがさらにすごいのは、Iphone向けに既にアプリケーションが提供されていて、Iphoneでも読めるようになっているという事ですね。
http://japanese.engadget.com/2009/03/04/amazon-iphone-kindle/

アマゾンは単なるインターネット本屋ではないということがどんどん証明されていくことになるでしょう。
なんつったって、グーグルゾンGoogleAmazonの合体)伝説が相当前からささやかれてました。
過去日記で何度も載せてますがまた載せます。

ですが、アマゾンの本当の狙いはなにもハードウェアであるKindleを売りまくることではなく、電子で書籍を読むという経験を広めることでしょうね。
その物流もネットでのプラットフォームもしっかり握っていれば、電子で書籍を読む人が増えれば増えるほど、アマゾンを通してダウンロードする人が増えるでしょうし、それは従来の書店からお客を完全に奪っていく事にもなり、そうなれば最終的にはKindleなんか売れなくても、Ipnoneで読んでもらってもまったく問題なくなるという戦略のような気がします。
Can Amazon's Kindle Compete With iPhone?