思考を掘る

今日は朝7時から夜7時までずーーーっと会社の上層部と英語会議&英語資料でのたうちまわりました。
こういった会議の出席者はほぼ全員頭がスーパー切れるので、思考の深さがないとボコボコに突っ込まれ倒して再起不能になる。しかも英語だからさらに隙ができるのだ・・・

たとえば、以下のようなグラフを見て、ほぼ数秒のうちに、その数字が示している本質と、今後の展望と、自社の対策についてコメントできないと、ダメの烙印をおされてしまう。。

ほんと戦場です。



下記のサイトにmixiGreeDeNAの業績比較が載っている。
http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2010/05/20105mixigree-7.html

最近ミクシーはアプリゲームを矢継ぎ早に投入してきている。
ではそれはなぜ?
上のサイトの分析グラフの数々を論理的に見ると、なぜミクシーが最近アプリゲームを一生懸命開発しているかが一目瞭然だ。
ポイントは以下の2文にある。

SNS事業は会員課金売上と広告売上に分解できる。3社とも広告売上にはそれほど大きな変動はなく,会員課金売上が業績を左右するドライバーであることがわかる。

日本の携帯サイトはiモードによって会員課金の文化が定着しており,米国のPCサイトよりマネタイズ(特に会員月額課金)が容易である点があげられる。

つまりミクシーはミクシー会員に課金して収益源にするモデルを必死で探しているからだ。
そしてそれはなぜに?かちゅーと
同業者であるモバゲーにもGreeにも圧倒的に負けているからだ。

広告モデルではだめなの?
広告モデルの覇者=Google、課金モデルの覇者=Apple
と考えれば、これからこの両者はおそらくモデルの違いで争うだろう。
とはいっても、課金モデルを見事に創出したAppleItunesIphoneアプリの生態系はどんどん増殖し、Ipadでさらにアフターバーナー加速してくる。
Googleのように検索窓と世界中の情報整理とサーバーを武器に世界を制覇できれば良いが、それ以外は広告モデルで稼ぎ続けるのは相当難しい。Webの世界では消費者はもうめちゃくちゃ移り気だからだ。

最近特に進んでいる無料モデル(FREEという本で紹介されているモデル)で、無料の仕組みを使う便利さと、ユーザーのひきつけが行われるが、その無料モデルをまんまと利用して課金モデルを作り上げたAppleもモバゲーも今のところビジネスの勝者である。
たとえば、GmailGoogleカレンダーIphoneで使っている人相当いますから。

とこんな傾向を見ても、やっぱりミクシーは課金モデルへの早期体質変換を大至急はからなければならないのだろう。正しい経営判断かもしれないが、後追いは覇権を握れないということも確実である。