首相の辞任

福田首相

あっというまの辞任劇でした。

自民党一党独裁体制が瓦解し、混迷の極値にある日本の政治ですが、これだけ頻繁に一国の主が変わるのは異常事態です。

こうもころころ首相が変わるというのは、政権が不安定だからであって、こういう時に国民にとってマイナスなのは、
政治機能全体が、本来の国民の為の政治ではなく、権力闘争に猛進することではないでしょうか。

政治とは昔から権力闘争そのものであり、絶大な権力を獲得するほどの力と能力を持ち、実際に勝ち抜いた人間が、私利私欲を捨てて、国民の為に奉仕するという、こういう理想は、性悪説からすると桃源郷にすぎないのではないだろうか。。

よって、そもそも政治家に「国民の為に」とか「消費者の為」とか「弱者の為」とかいう言葉の有言実行と誠実さを求めても無駄なのかもしれない。

無駄なことには興味もわかず、関わらない。

と、こういう発想をする国民が多くなってくるとやばいですね。

こうなると、さらに投票率が下がり、国政を審査する国民の力も下がり、さらに経済状態がどん底に向かうと、時として国民は英雄/独裁者を求める。

大きな歴史の流れからいうと、ヒトラーだって、レーニンだって、最初は国民に熱狂的に支持されていたのだから、日本だってどうなるかわからないわけだ。

わたくしみたいな素人国民にとってもっとも悲しいことは、日本には、国の将来に希望を与える、ビジョンを示せる政治的リーダーがいないことですね。

スポーツやビジネスマンや芸術家等々、世界で活躍し、日本に希望をもたらす人々はたくさんいるのにね。

ナンマンダー